プルチェスト
地声を無理やり張り上げて発声している、とても危険な状態です。音程はフラット(下がる)傾向にあり、声帯にかかる負担も大きく、いかんせん歌っていて苦しい、ポリープや声帯結節といった故障のリスクも高まります。
テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト
ベルティング
ミックスボイスよりも声帯が分厚く当たるため、力強い高音を聴かせられます。
(例)Superfly、ONE OK ROCK、クリスティーナ・アギレラ等々…
ベルティングには、①ベルティングの元祖と言われるEstill基準の発声と②世間一般的にベルティングと評されている発声の2種類があると考えています。
シンガーズフォルマント
3khz辺りの周波数帯域を強調することで、声帯を分厚く使わなくても、それなりに音量を稼ぐことができます。
(例)K-POP全般、MY FIRST STORY、まふまふ等々…
ホースの口を指で摘まむと出ていく水の勢いが増しますよね？AESという筋肉が働いて声帯から出ていく声の出口(喉頭蓋らへん)が狭まると、その声の勢いが増すようなイメージです。
仮声帯
仮声帯という声帯のすぐ上に付随したパーツをコントロールすることにより、クリーンから歪(ひずみ)まで様々なジャンルに適したトーンを発声することができるようになります。
仮声帯を適度に閉じられるよう訓練すれば、Adoや優里のようにノイジーなシャウト系ボイス(がなり声)を出すこともできます！
プルチェスト
地声を無理やり張り上げて発声している、とても危険な状態です。音程はフラット(下がる)傾向にあり、声帯にかかる負担も大きく、いかんせん歌っていて苦しい、ポリープや声帯結節といった故障のリスクも高まります。
フリップ
地声から裏声にポッキリと折れてしまう状態です。安全性の面では裏声に力を逃がせている分、プルチェストと比べると幾分マシと言えますが、プルでも最終的には地声の限界に到達することでフリップします。
ライトチェスト
地声をほとんど使えていない、低音域でも裏声の筋肉が優勢に働いた声がスカスカな状態です。音程は上ずる傾向にあり、日常生活でも極端に声が小さく聞き返されることが多い人や、声楽・合唱でのソプラノ経験者にも多々見受けられます。
ミックス
地声から裏声の音域までトーンの解離がなく、一本に繋がった状態です。裏声もいわゆるファルセット(芯のない裏声)ではなく、ヘッドボイス(芯のある裏声)と繋がるため実用的です。声帯への負担も少ないので、声枯れや故障のリスクも軽減できます。
Mum(マンマンマン…)
最もニュートラルな発音で、発声のアセスメントでよく用いられます。また最終的には、この発音で綺麗なバランスのミックスボイスが出せるように整えていきます。
マママではなく、マンマンマンと「ン」をつけることで、声帯振動を止めることなく滑らかに繋いで発声できるのです。
Nay(ネイネイネイ…)
ハリウッド式と言えばコレ！と言っても過言ではないほど有名な発音です。真逆の症状であるにも関わらず、プルチェスト、フリップの両方に効く万能性があります。
ネイを分解すると「エ」と「イ」の二重母音ですので、母音をスイープすることでミックスに入るポイントを探ります。
Wee(ウィウィウィ…)
プルの人や、コンディション的に発声が重い場合、あるいはミックスのクオリティーを高める目的でも使用されます。個人差はあれど、難易度としては高めです。
ウィも分解すると「ウ」と「イ」の二重母音ですが、発音の構造上、子音に頼ることができない上に、裏声に滑りやすいという特徴があります。
Guh(ガッガッガッ…)
ライトチェストや声帯の閉鎖が弱く、息漏れが多い人などに有効なツールです。逆にミックスタイプの人には、ベルティングのようなより力強い発声へ強化していくために使えます。
ガッはハードな子音と、ハードな母音の組み合わせですので、善くも悪くも、とにかく声帯が分厚く振動します。
Boh(ボッボッボッ…)
高音に上がっていくにつれ、不自然に喉頭(のど仏)が高く上がってしまう人や、一時的に喉頭を高く上げるエクササイズを処方した人に対して、強力に喉頭を下げる効果を狙います。
ボッは勢いよく息を吹く発音ですので、ガチガチに声帯を閉じてしまう人の、声門閉鎖を緩めるのにも一役かいます。